奄美大島でも、ずいぶんと朝・晩が涼しくなってきましたが、11月も研修医を対象としたレクチャーや抄読会を引き続き行っています。11月11日(水)は研修医による抄読会が行われました。まず、NEJMより「Ticagrelor and Aspirin or Aspirin Alone in Acute Ischemic Stroke or TIA」。本邦ではブリリンタという商品名で販売されていますが、現時点では急性冠症候群、陳旧性心筋梗塞等に適応となっています。今後は脳血管障害にもアスピリンと併用で投与されるようになるかもしれません。次は、Journal of Gastroenterology and Hepatologyより「Effects of herbal medicine Rikkunshito, for functional dyspepsia: A systematic review and meta-analysis」。六君子湯の効果に関するメタ解析です。臨床の場では、使用されることの多い漢方薬ですが、今後もエビデンスが集積されることで、より効果が期待される方への投与が可能になるのではないでしょうか。発表を担当された、どちらの研修医の先生も非常に読み込んでおり、聴いている側がより理解できる内容にまとめられていました。
1)NEJMの論文資料
2)Journal of Gastroenterology and Hepatologyの論文資料