総合内科関係資料

鹿児島県立大島病院総合内科
http://hospital.pref.kagoshima.jp/oshima/department/naika.html
鹿児島県立大島病院総合内科では一緒に医療に取組んでいただける医師の方を募集しています。総合内科という役割で医療に取組みたい方、医学生・研修医教育にも興味がある方、奄美大島での地域医療に取組みたい方をお待ちしております。

【専門医制度における研修施設について】
総合診療のサブスペシャルティとして、2022年度4月より日本病院総合診療医学会の主導による、病院総合診療専門医制度が開始されます。当院でも同制度における病院総合診療専門研修プログラムとして、「奄美大島ホスピタリスト育成プログラム」(鹿児島県立大島病院病院総合診療専門研修プログラム)を立ち上げました。専門医制度の詳細につきましては、日本病院総合診療医学会のホームページをご確認ください。また、「奄美ホスピタリスト育成プログラム」については、下記をご覧ください。
また、当院は垂水市立医療センター垂水中央病院の総合診療専門医プログラム「鹿児島総合診療研修プログラム」の連携施設であり、鹿児島大学病院の内科専門医研修プログラム「開聞」の連携施設でもあることから、当科にて総合診療科専門医、内科専門医の研修を行うことも可能です。

【総合内科 資料(レクチャーや勉強会などで使用した資料のPDF)】

糖尿病標準診療マニュアル2021(日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会)

動脈硬化性疾患

糖尿病

脂質異常症

生活習慣病

甲状腺疾患

https://www.dropbox.com/s/rdv4eywuyqjws8t/
閉塞性睡眠時無呼吸症候群

がん薬物療法の基本

結核診療

新型コロナウイルスに対する取組み


総合内科の役割
総合内科部長(兼)臨床研修センター長 森田 喜紀
 
鹿児島県立大島病院の内科系の診療科には、循環器内科、消化器内科、脳神経内科、そして、内科がありますが、当院の「内科」は特定の臓器を専門とした診療科ではなく、一般内科とも呼ばれる幅広い対応を行う診療科となり、当院では『総合内科』と呼ばれています。総合内科の初診外来では、発熱、喉の痛み、咳といった一般的な症状や、特定の臓器に限定されない微熱、倦怠感、リンパ節の腫脹といった、様々な身体の症状の診療を行っています。また、市町村で行われる特定検診や、職場で行われる健康診断後の二次検診も行っています。再診・定期の外来では、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病の診療や、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患といった呼吸器の疾患、甲状腺機能低下症などの甲状腺の疾患や、SLE、血管炎といった膠原病など、継続的な治療が必要な疾患の外来診療を行っています。入院診療では、肺炎や腎盂腎炎といった一般的な感染症に対する入院治療や結核病棟における結核治療、そして、専門医と密な連携を取りながら、悪性リンパ腫・多発性骨髄腫といった血液の腫瘍、肺癌や悪性胸膜中皮腫といった呼吸器の腫瘍に対する化学療法も行っています。
このような診療を行うにあたり、総合内科では毎朝、総合内科の医師が一同に集まり、カンファレンスを行っています(写真)。朝のカンファレンスでは、総合内科全体として、より良い診療を皆様に提供できるよう、新しく入院となった方や、現在入院中の方々の病状の共有や診療方針の検討を行っています。また、カンファレンスの時間には、新しい医学論文などを通じた診療の質向上を目的とした勉強会も定期的に行っています。さらに、総合内科は6階東、6階西、7階病棟を中心とした入院診療を行っておりますが、週に1回、それぞれの病棟で病棟カンファレンスを行っています。この病棟カンファレンスには医師だけでなく、病棟の看護師、リハビリテーション部、地域医療連携室の方々も参加し、入院されている方々の身体的な問題に加えて、ご家族も含めた心理的な問題の検討や、退院後の生活も含めた社会的支援の方法についても多職種による検討を行っています。
総合内科では、日々の診療に加えて、奄美大島における医療人の育成、とくに医学生や研修医の育成にも力を入れており、総合内科での実習や研修を通じて、幅広い視点から皆様の健康を考えることができるよう取り組んでいます。県立大島病院総合内科では、今後も奄美の方々の健康に貢献できるよう、「幅広い症状に対して診療ができ、地域のニーズに応じて自らを柔軟に変化させることができる」医師を目指し、日々、外来・入院診療に精進してまいりたいと思います。

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